ITエンジニア を目指す人を応援するブログ

30年間、現役ITエンジニアであり続けることができたこそ言える話し

【未経験ITエンジニア】成功するための本当のスキルとは?

30年以上、途切れることなくITエンジニアとして生きてきました。

多くの経験を通じて得られた自分なりの知恵や工夫を、このブログに残します。

 

ITエンジニアとしてとして開発に携わるには、幅広いIT知識やプログラミングなど、どちらも重要ではあるのですが、それが真に必要なスキルだとは私は思っていません。

 

私が考える本当の必須スキルは、土台となるコミュニケーション能力文章力だと考えています。

あらゆる仕事に共通する必須スキルだとは思いますが、ITエンジニア未経験者は特にこの能力をできるだけ早いうちに土台として身につけておくべきだと思ってます。

 

 

コミュニケーションスキルはとても重要だ!

私は一人で開発する仕事もありましたが、チームワークで開発することもありました。

 

どちらかというと、複数人でチームを組んで作業することの方が多いです。

 

メンバー間で会話のやりとりが円滑にいかないと、必ず両者間に認識齟齬が生じてしまい、プロジェクトはよからぬ方向に進んでしまいます。

 

せっかく頑張ってきたのに、作業が巻き戻ったり、余計な作業が発生したりして予定通りに進めることができずスケジュールが遅れるなど、チーム内の空気も悪くなってしまいます。

 

開発は複数人で進めることが多いので、お互いに仕様の説明をしたり確認しあったりする機会がとても多いです。

 

その説明をするにあたり、伝えたい内容が正確に伝わらなこが原因で、いくつもの失敗を経験してきました。

 

その原因は、自分のコミュニケーションスキルの低さでした。

 

技術的な知識やプログラミングスキルも大事ですが、まずは、土台となる最低ラインのスキルの1つがコミュニケーション力(伝える力)であること

 

コミュニケーションは会話で伝える場合や、文章で伝えるケースがありますが、その両方を鍛えていく必要があると今でも感じています。

 

もちろん、聞く力も必要ではありますが、まずは伝える力かなと思います。

 

当たり前のようなことかもしれないですが、現場ではそれらが身についてない人たちが多いと感じてしまいます。

 

私がよくやっていた伝える力の鍛え方!

よく、

・伝えたい情報を簡潔かつ明確に伝える。
・相手の意見や疑問をしっかりと聞き取る。
・双方向のコミュニケーションを促進し、意見交換を活発に行う。
・ボディランゲージや表情も重要な要素です。

のようなことが紹介されることを目にすることがありますが、

どれもわかってはいるけどどうしたらよいか?わかりませんでした。

 

私の場合、ミーティングや電話などで話す時に、可能な限り頭の中で事前にリハーサルをするようにしてます。

 

自分の持っている語彙を総動員して、このような言葉を使ってこう話したら、誤解なく相手に伝わるはずだ、と意識しながら話しの全体構造をイメージしておきます。

 

また、このように質問されたら、このように答えを返答しよう、とか。

 

自分の頭の中でストーリーを事前に構築することで、長めの詳しい説明であったとしても、話しの構造が崩れることはないと思ってます。

 

そのうち、事前ではなくその場の瞬発力でできるようになってくるとともに、突っ込まれた場合に、即切り返すこともできる余裕が持てるようになります。

 

もちろん、うまくできない時もあります。ですが、何がよくなかったのか?をその都度振り返り反省して自己改善し、メモを残しながらそれを何年も続けるうちに次第にレベルアップしてきたと実感しています。

 

私がよくやっていた文章力の鍛え方!

エンジニアはドキュメント、レポート、仕様書など、多くの文書を作成することが多いです。

 

それ以外にも、メールや報告書、提案書など、文書を書く機会は、開発するのと同じくらいの作業量があります。それ以上あるかもしれません。

 

開発作業の中の1つのプロセスにプログラミングがありますが、エンジニアがやるべき仕事の一部分のスキルにすぎないと思ってます。プログラミングだけに没頭したいところですが、実際の現場では、文章を書くことがとても多いのです。

 

文書は、チーム内外で情報を共有するための重要な手段でもあります。

 

文章力が高ければ、技術的な内容を正確かつ理解しやすく伝えることができて、まわりからもより信頼される存在になるかもしれません。

 

でも、実際には意味不明の文章が飛びかうことがとても多く、理解ができないことで確認のために何度も無駄なやり取りが発生してしまいます。

 

おそらく、自分の頭の中に思いついた言葉を、そのままアウトプットしただけの文章なんだろうな?と思うこともあります。

 

誰かに伝える文章は、そのアウトプットを、伝える用に変換しなければなりません。

 

そん変換がうまくできてないエンジニアが身近に何人も見てきました。もちろん、エンジニア以外の人もいますが。

 

私は、法律に関する教科書を読んで論文を書く方法で文章力を鍛えてきました。

 

入門者向けにわかりやすく書かれているものを読んだり、実際の法律論文を目にすることで、学ぶことが多かったです。

 

誰かに伝える文章を書く訓練としては、私はとてもよい方法だと思っています。

 

そのような文書を参考にすることで、

・見出しや箇条書きを使い、文書を論理的に構造化する方法
・不必要な冗長な表現を避け、要点を簡潔に述べる方法
・用語や表現を一貫して使用する方法

など、

いろいろなテクニックが身に付くと思います。

 

他者が作成した仕様書やプレゼン資料を見て、
・図表やコードスニペットを使い、視覚的に理解しやすくする方法

についても勉強になりました。

 

また、記述式の設問がある情報処理技術者試験に取り組むことでも、そのスキルが向上すると考えます。

 

私の場合は、情報処理安全確保支援士試験問題や、ITストラテジ試験問題などを取り組むことでそのスキルを向上させる工夫もしてました。

 

試験問題文は明確かつしっかりした文章になっているので、言い回しや語尾の表現なども勉強になります。

 

合格することだけが目的ではなく、試験問題の内容を読んだり回答を書いたりすることで、答案を見ながら文章の書き方を学んでいくのもよいかと思います。技術的な教養も身につきますしね

 

実践的な練習と振り返りをする!

これらのコミュニケーションスキルを上達させるためには、振り返りが欠かせないと思ってます。

 

時々、同僚からから自分のダメな部分をあえて聞くことで、自分のコミュニケーションや文章の中でよくなかった点を知ることで、改善に繋げていくことができます。

 

自分の悪いところって、自分だけではなかなか気付きにくいですからね。

 

慣れないと苦痛に感じることもありますが、それが自分にとってはプラスになるんですね。

 

Qiitaに記事を投稿してアウトプットの練習をしたり、社内で自ら勉強会を開催することや、オンラインセミナーを受講するのもよいかもですね。

 

まとめ

あたらめて、ITエンジニアとして成功するためには、技術力だけでなく、コミュニケーションスキルと文章力が不可欠だと考えます。

 

日々の実践と振り返りを通じて、これらのスキルを磨くことできるとともに、次第に頼られるようにもなり、プロジェクト成功に貢献できるITエンジニアになっていくと思います。